2000年
MILLENNIUM SHOCK



MILLENNIUM SHOCK 千秋楽  
名前:檸檬    日付:2000年11月26日(日)
オープニングのフライング。
あの銀のきらきらの衣装があれほど似合う人って、この世にただ一人ですよね。
光ちゃんは、彫像のように出てきたときから、表情が柔らかく、眼差しが優しいように見えました。
内面からにじみ出てくる何かが顔を光り輝やかせている感じ。
光ちゃんのフライングは、誰よりも美しいですね。
ワイヤーで吊されてる感じじゃなくて、ほんとに軽やかに宙を舞ってるようにしか思 えません。
私の頭上を飛ばれたときは、上から、妖精の粉がキラキラ落ちてくるような気がしま した(*^^*)

そして、真っ赤な衣装で、台上にバーンと出てきたときは、めらめらのオーラ!
赤がまた似合うんですよね。私は白に次いで、光ちゃんの赤が好きです。
深紅に金髪と白い顔が映えて、とにかく激美。
全身これこそが華、というものの見本みたいなものです。
キレよくかっこよく踊って、まさにあれが光ちゃんのダンスですね。
これと、Be Cool がかっこよくて、私は好きです。
この時も、きりりとしたいつもの顔つきで踊ってるんだけど、ふっと口元がほころぶ んです。
楽しくてしょうがなくて、つい微笑んでしまう感じだったのかしら。
優しい綺麗な微笑みでしたよ。

そのあとのアドリブタイムでは、めちゃめちゃ可愛い顔でした。
最後なので、みんな張り切ってアドリブぶつけあって(最初の頃は、光ちゃんが一生 懸命みんなに振ってたのに、すごい進歩(笑))、光ちゃんも素で笑っちゃったりし て、それにみんながほんとに仲良しの雰囲気で、和やかさが伝わってきました。
光ちゃんが、ドリフの仲本工事の古いギャグを言って、晃くんに
「俺、それ知らない んだよな。お前、いったいくつなんだ」と突っ込まれ、
光ちゃん「リーダーなら知ってるよな」
リーダー「知らない、姉さんなら知ってるかも」
姉さん「全然、わからない」
光ちゃん「姉さんだと、もっと上かも知れないからな」
と失礼なことを言って、ほのかさん、思いっきり 「コウイチ!」と叫んでました(笑)
それが、役名で言ってるんじゃなくて、「光一!」と、光ちゃん本人に言ってるみた いでした。

そして、ツバサの事故で、病院のシーン。
白いトレンチが、かっこよく似合ってて、また心痛のあまり顔が蒼白って感じに見え ます。
「俺は、そんないい加減な気持ちでこの仕事をしてるんじゃない!」という台詞が、 光ちゃん自身にオーバーラップしてぐっときますね。
そして「Show must go on!」という台詞と共に、幕の中に入る。
この時の背中が、厳しくて、切なくて、思いがこもってるんですよね。
白い幕がパッと取れると、そこには一筋のライトに浮かぶ、幻炎の光ちゃん!
踊り出す前の一瞬の静止してる姿に、いつも全身総毛立つ思いがします。
光ちゃんの姿が静かな蒼い炎に包まれているような感じがします。
厳粛で神秘的な雰囲気です。
あのしなやかな手の動きだけで、なにか精神的なものを感じさせられるんですよね。
あの年で、おそらく意図せずに、ああいう高みにある精神的な表現ができる光一っ て、どういう人なのかとつくづく考えてしまいます。
いつも厳しい顔つきで挑むような眼差しで踊る光ちゃんだけど、このときの眼差し は、厳しくても静かなストイックなものに見えました。

そして、ハムレットですけれど、今日は最高の出来だったんじゃないでしょうか。
一つ一つの台詞の抑揚、強弱、間合いが、私が観た中では一番決まってました。
光ちゃん演ずるハムレットって、苦悩する沈鬱なハムレットじゃなくて、激情的で 若々しい。
間近で見る顔が、なぜか可愛らしくて(衣装のせいかな)、いっそ幼い。
かなりファザコンで、幼い子供がひたすら父を恋い慕ってるようにも見えました。
「女とはそうしたものか」という台詞も、光ちゃんが言うと、「ほんとにわかってる の? 背伸びしちゃって」と、なんかからかいたくなるような(笑)
「汚らわしいこの身体、どろどろに溶けてしまえばいい」というのも、光ちゃ んには似つかわしくない台詞だな、といつも思ってました。
だって、あのハムレットは汚らわしいなんていうより、純真無垢にしか見えないんです もの(^_^;

でも、2幕のBe Coolでは、かなりセクシーなんですよね。
男っぽいキメキメのダンスで、自分の身体をさわる振り付けとか、いや〜ん (#^_^#)って感じで、私はふにゃふにゃになります(笑)
でも、光ちゃんは、清潔感のあるセクシーさです。
踊るときの目つきも、挑むような誘いかけてくるようなものでありながら、凛として 媚びがないですよね。

そのあとのブロードウェーメドレーでは、笑顔が輝くようで、ほんとに楽しげに踊っ ていました。
特筆すべきは、女性ダンサーを抱いて踊るところで、彼女を落っことしてしまったこ と!(笑)
前から、女性の方が光ちゃんより1.5倍は太くて重そう、光ちゃん可哀想と思って たんですけど、38公演目、ついに力つきたのでしょう(笑)
彼女を、どてっと(笑) お気の毒だったけど。
その人だけでなく、群舞だと、光ちゃんはひときわ細く小さいんだけど、やはり光っ て輝いて見えるんですよね。
そして、女性の中でも、一番美しく見えます。

墓場のシーンも、黒いコート(ロシアの貴公子風?)で、顔が余計白く見え て、その顔を柔らかな金髪が縁取っていて、ほんとに綺麗です。
切れ長で、真っ黒な瞳。鼻筋の通った、ものすごく高くて細い鼻。
シャープな頬の線。ふっくらした可愛い唇。
あの立ち位置が、私の席の真正面だったので、つくづく見とれました。
あの場面の光ちゃんの芝居も好きです。
「姉さんがリーダーと・・・それはそれでいいか」の優しさ。
「・・・死んだ人間はいつまでも一途なまま・・・」の切なさ。
金銀ダンスは好きなんだけど、やはりヒガシさんと踊ると、光ちゃんの足が万全じゃない なと気づかされて、ちょっと悲しいです。
でも、歌はいいですよね。二人のハモリにぞくぞくします。

2幕の最初の、ヒガシさんが外国人俳優として出てくるところでは、この日のヒガシさま はチャップリンでした。
光ちゃん、「チャップリン?!」と声が裏返って、目をまあるくして、「だからス テッキを持ってるんですか」と言ったけど、ヒガシさんはリアクションなし。
チャップリン歩きをするんじゃないかと期待してたらしい光ちゃんは、「なんだ、フ ツーだな」と、小さい声で言ってました(笑)
ヒガシさん「チャップリンだよ、こういっちゃん。プッチンプリンと違うんだから」
どうもヒガシさんは、これが言いたかっただけらしい(笑)
ずっこけてしまった光ちゃんに、ヒガシさんのさらなる追い打ち。
「12時過ぎてるな。午後のこうちゃん!」
目がテン状態で立ち往生してしまった光ちゃん、「どうしましょ!」とこれも声が裏返る(笑)
ヒガシさん、気持ちよさそうに「返して来いよ、返して来いよ〜!」
光ちゃん、うつむいたまま、裏返った声のままで「返すに返せないんだもの」
めちゃめちゃキュートでした(^-^)

バック転がらみのアドリブでは、最後と思うからか、光ちゃん引っ張りましたねー。
翼くんに、これでもかこれでもかと振って、面白いことをやらせようとする。
翼くんも38公演目でネタが尽きたのでしょう(笑)  新ネタはありませんでした。
晃くんがバッグを転がして「バッグ転」、翼がバットを転がして「バット転」
それに対して光ちゃんが「がぎぐげご、濁点」は、光ちゃんらしいオヤジギャクでし た(笑)
ついにヒガシさんに
「たかがバック転に、こんなに時間を使うな。ツバサも1ヶ月あるな らバック転ぐらい覚えろ。努力しろ!」
とまで言われてしまいました。
ごもっともです、先輩(笑)
とにかく、こういうシーンの光ちゃんは、素になるからか、ほんとに可愛い顔です。(笑)
ステッキのダンスの時も、もぉ、ほんとにうれしそうに踊ってます。
ここでも、私はふにゃふにゃ(笑)

そして、兄が天国に帰る場面。
あのゴスペル調の歌はいいですね。
歌う光ちゃんの顔も、晴れ晴れとした、素敵な顔です。
この日の観客は、ほとんどが光一ファンのリピーターだったんじゃないでしょうか。
兄が昇天するところで、客席の上をゆっくりと手を振りながら2階に上がって行 くのに、声も挙がらず、ほとんど誰もそっちを見ず(^_^;
舞台の光ちゃんを食い入るように見てる人ばっかりのようでした。
かなり、ヒガシさんに気の毒な光景でした(笑)
光ちゃんが、このとき涙を浮かべてたという説もあるようだけど、それはないと思います。
このときの光ちゃんの立ち位置も、私の真ん前。
穴の開くほど、光ちゃんを見ていましたが、確かに瞳はいつにも増してキラキラして ました。
でも、涙はありませんでした。ちゃんと、自分の芝居をしていましたね。

いよいよ、フィナーレです。
大階段の上に、真っ白な燕尾服で出てきた光ちゃんの夢のように美しい姿。
無敵の白に、おまけにスパンコールいっぱいで、これ程光ちゃんに似合う衣装はあり ませんね。
17日の、階段の上に立ったまま、踊らず、階段も下りず、という悲しい姿がウソの ように、足取りも軽やかに下りてきて、颯爽と踊りました。
すごいオーラ。顔も姿も、文字通り光り輝いていました。

ショータイムのアンダルシアは気迫のこもった踊りでした。
負けず嫌いの光ちゃん、4人の中で見劣りしたくない、足のせいで自分で納得できな い踊りだったことを挽回したい、というような気持ちだったんじゃないでしょうか。
ヒガシさんとの台宙も見事でした。

そして、カーテンコールです。
ショータイムのあとの挨拶で、光ちゃんは、 「今日幕が上がる前から、今この話してる場所に来るのが寂しくて、このシーンが来 ないでくれ、来ないでくれと思っていたんですけど・・・」
「足を怪我してしまったけれど、スタッフやキャストの皆さんが迅速に対応して下 さって、またお客さんの皆さんにパワーをいただいて、ここまでやることが出来まし た」
「またこのステージでやれる時を、楽しみにしています」
光ちゃんの言葉には、ファンとしては一つ一つ重みがあり、胸に迫りましたけど、他 の3人は割とあっさりした挨拶でした。
特に、ヒガシさんは何度も噛んでしまって、ついに尻切れトンボのままで終わってしまい ました(^_^;
ただ「僕は後輩と同じ舞台をやるのは初めてで、お客さんもいろんな人がいると発見 でした」みたいなことを言ったのが、?って思いました。
自分を全然見ず、光一しか見ないお客に、SHOCKを感じたのかなって(笑)
それとも、オバサンが多いってこと?(笑)
そして、『Will be together』を4人で歌う。
あれは、優しいメロディで、光ちゃんが素直な歌い方で歌うとすごく似合う。
「いくつかの場面がありました、また君に会うためのさよならをします・・・」という歌詞も、じーんと来ます。

そして、あのスタンディングオベーション、本当にうれしかったですねえ。
1999年のMASKでも、このSHOCKでも、光ちゃん主演の舞台では、まだ一度もスタンディングオベーションがされたことはありません。
おそらく、観客の側も観劇に慣れていなかったせいではないかと思いますが、それが残念でした。
光ちゃんから受けた私たちの感動を、光ちゃんに返したい。 賞賛と感謝の気持ちを、はっきりと光ちゃんに伝えたい。
それには、この千秋楽で、なんとしてもスタンディングオベ−ションをしたいと思い、一緒に行く皆さんと話しあっていたのです。
他の観客の皆さんが付いてきてくれるかどうか心配で、何度もためらいましたが、あ の瞬間、ぱっとイカリさんと目が合い、決心して立ち上がりました。
私は、そこで頭の中が真っ白になってしまったようで、光ちゃんの顔しか覚えていな い(^_^;
光ちゃんに向かって、ただ必死に拍手してましたね。
初め私達しか立ってなくて、徐々にウェーブのように、お客さんが立ち上がって行っ た、ということは、火曜日になって初めてイカリさんから聞きました(笑)
「光一く〜ん!」とも叫びました(^_^;
2度目のカーテンコールの時は、会場全体から、コンサートの時とは違う、潤んだ声 の「光ちゃ〜ん」「光一く〜ん」と言う切ない歓声が上がってました。
その中で、光ちゃんは放心したようなあどけないような表情で、天を仰ぎました。
涙をこらえていたのかもしれませんね。
切ないほど、愛おしかったですよ・・・・・

そして、静かに幕が下りました。
幕が少しずつ隠していく光ちゃんの姿を、私は、足先が見えなくなるまで見つめてい ました。
 



SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送